退化
2009-06-18 Thu 20:40
 乾燥しているオフィスで仕事をしていると、コンタクトレンズがひどく乾く。ドライアイ対策に、目薬やコンタクトレンズ装着液を頻繁に使っているのだが、それらはほんの一時しのぎにしか過ぎない。

 おそらくドライアイの状態に陥った目は、継続的に供給される涙もどきについつい甘え、もともと持っていた機能を退化させてしまったのではないだろうか。そう考えると、ドライアイ対策に目薬やコンタクトレンズ装着液は、むしろ逆効果のような気がして来た。
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強引な電話勧誘に思う
2009-05-31 Sun 20:38
 職場に、仕事とはまったく関係のない電話が掛かって来た。指名された人が電話対応しているのが聞こえて来たのだが、とても迷惑そうだった。相手がなかなか電話を切ってくれないので、こちらから強引に切ったようだ。

 ところが、その直後に再び同じ人から電話が掛かって来たようだ。そのやりとりを聞いていた新人くんが電話に出て、気を利かせて、さきほど電話に出た人は席を外していると答えたようだ。

 しかし、それで引き下がる相手ではなかった。新人くんを相手に、さきほど電話に出た人の状況を根掘り葉掘り聞き出していたようだ。まだ配属されて間もない新人君が、一生懸命対応しているのに、昼休みだったためか、周りの人たちは新人くんに対し、無関心を装っていた。

 さきほど電話に出た人も、新人君のすぐ近くの席なので、新人くんと強引な電話勧誘者とのやりとりが聞こえているはずなのに、電話対応のすべてを新人くんに任せていた。

 もしも私が派遣社員でなく、社員ならば、かわいい後輩の新人くんが困っている姿に対し、無関心にはできないだろう。「ちょっと電話を貸して!」などと言って、新人くんから電話を取り上げ、嫌味の一言でも言って電話を切ったかもしれない。

 しかし、周りの人たちがそれをしなかったのは、何故なのだろう。以前のような、先輩、後輩の絆が薄れつつあるということなのだろうか。

 それにしても、強引な電話勧誘に一人で対応していた新人くんはとても勇敢だった。
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それぞれの携帯電話に向かう二人
2009-02-24 Tue 23:32

 飲食店に入ってランチを食べているとき、隣のテーブルに仕事仲間と思われる二人組の男性がやって来た。彼らは注文を済ませるなり、それぞれの携帯電話を取り出して、無言のままいじり始めた。目の前に対話すべき生身の人間がいるのに、二人ともそれぞれ自分の携帯電話に向かっているのである。

 おそらく二人は、昼休みのひとときを一緒に過ごすために二人で飲食店に入ったはずである。話をせずに携帯電話に向かうなら、二人は何のために一緒の時間を過ごしているのだろう。肉体は連れ立っていても、心は互いに別々のところにある。そんなチグハグな光景を、私は静かに見守っていた。

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2009-02-22 Sun 11:12

 ネットオークションで同じ人が出品している複数の商品に対して入札し、いくつかの商品を落札することができた。出品者の方から今後の取引案内が届いたので、他にも入札している商品があることを伝え、まとめて処理して欲しいとお願いしたところ、
「それでは、他のオークションが終了するまで商品をお取り置きしておきます」
と快諾してくださった。しかし、オークションを早期終了してくださる気配はなかった。

 オークションの早期終了とは、例えば今回のように、複数の商品を同じ人が入札している場合、先にいくつかの商品の落札が確定した段階で、れ以外に入札中のオークションを予定よりも早く終了させて、すべての落札を確定させる方法である。

 オークションを早期終了させることにより、出品者も落札者も素早く取引に進むことができるのだが、出品者としては、入札中の他のオークションに他の人が高値を付けてくれるチャンスを失ってしまう。

 出品者の方が私の入札中の他のオークションを早期終了してくださらなかったということは、他の人からの高値の入札を期待していることになる。

 こうした些細な行為の中にも、人間の欲は見え隠れしている。そして、私自身にもまた、オークションを早期終了して欲しいという欲が見え隠れしている。

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痰を吐く人
2009-01-13 Tue 18:00
 大手スーパーの店内で、若い男の子に出会った。彼は何度か大きな咳払いをしたあと、口の中に溜まった痰を、何と店内のフロアに吐き出した。すぐ側に出入口があり、あと数歩歩けば外に出られるというのに。私は驚きのあまり、あんぐりと口を開けていた。
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